アダム・スミス2世@AdamSmith2sei

マクロ経済、金融を中心とした経済アナリスト。Twitterではマクロ経済指標に関する解説、株式を中心とした金融市場のマーケット解説を書いています。より深いマーケット分析や詳細なデータについては、ブログをご覧ください。

  • 6月中国小売売上高 前年比 +9.8% この統計は嘘が多すぎて信用してはいけない統計。6月は自動車が+17.2%、販売側の自動車卸売台数は-9.6%。差は7月からの環境規制強化のための在庫安売りが原因。実質売上は加速が小さくその反映がない作り方。家計調査等から推測すると名目で2%は高く出すぎている。

  • 1-6月中国固定資産投資 前年比 +5.8% インフラ投資+4.1%、製造+3.0%で加速。不動産開発は+10.9%で減速。ただ販売面積減の住宅が着工面積は大幅増が続く。他方、住宅完工と在庫面積は大幅減が続く。住宅着工の大幅増継続が嘘。実際の固定資産投資は+5.8%と前年の金額との割り算値+0.6%の中間近辺。

  • 6月中国鉱工業生産 前年比+6.3% 機械はPC以外は減少が多い。一部の素材が急増。石炭+10.4%だが環境規制強化と矛盾。エチレン+11.9%は使い道がない。粗鋼+10%だが原料不足、鉄鉱石輸入が1割減、生産急増は過去20年であり古いビルを壊してもスクラップ急増は無理。実際の鉱工業生産は発電量+2.8%前後。

  • 2Q中国 実質GDP成長率 前年比+6.2% 中国のGDPは長期の移動平均の参考値としてならある程度使える。短期は中身が矛盾だらけで無意味。実際の2Qの成長率はもっと低い。一方、情報通信ソフトサービス業は2015年の公表開始以降、年平均20%以上の突出した高成長。ハイテクサービス業の急成長は間違いない。

  • 6月中国 貿易収支 +510億ドル 米ドル建てでは輸出入ともに減少だが、人民元建てでは輸出増、輸入減。人民元安誘導で関税の打撃を極小化。輸出は半導体、PCは増加だが携帯が-20%。華為潰しがきいたか。輸入は鉄鉱石が値上がりのため数量は-10%。一方、原油は値下がりで数量は+15%まで増加。

  • 6月アメリカPPIコア 前年比 +2.3% 予想平均を上回る。上記の赤のコアは前月比も+0.3%であり少し高め。一方、緑のコアは前月比+0.0%。前年比も+2.1%で上昇率低下。赤の高めは変動の激しい流通マージンの上昇が原因であった。人手不足の輸送保管は+0.3%で5月よりも低下。全体的にもインフレは安定方向。

  • 5月ユーロ圏鉱工業生産 前月比 +0.9% 予想平均を上回る。黒のEU28が一番上ということは、周辺の小国は比較的好調であることを示す。低いのは青のドイツと緑のイギリス。両国とも5月は戻したが、一時的かもしれない兆候が多い。合意なきブレグジットが起こるなら、赤のユーロ圏も黒も上に行くのは困難。

  • 7月第1週投資部門別売買状況 ブログコメントを更新しました → 米中首脳会談でアメリカの対中関税引き上げ先送りが決定され、海外の主に米系投機筋が先物中心に買う。金額は少なめで本格的な買いからは遠い。下記の表ではわかりにくいが裁定形成の現物買いが入り株価は上昇。

  • 6月アメリカCPIコア 前年比 +2.1% 予想平均を上回る。前月比は+0.3%で2018年1月以来の上昇幅。家賃、衣料、中古車などの上昇が加速。インフレ加速の気配は無しとは言えなくなる。ただ賃金インフレ、関税インフレ、単月のブレなどと原因を決めにくい。6月時点ではインフレ加速の前兆とも言えない内容。

  • 5月第三次産業活動指数 前月比 -0.2% 予想平均を下回る。水準は高いが内容は良くない。製造業向けは+2.6%だが消費税増税を控えた電機器具卸売などが中心。前年比は-1.6%でもあり低調。長期で明るい点はソフト・ネット関連が伸びる。オーナス型の医療、福祉がより大きく着実に伸びている点は暗い。

  • 7月第1週投資部門別売買状況 時系列→ 海外が久々に順張りで買い上がる。事法は自社株買い。投信は野村のベア型2本だけで1000億強買い、それ以外は売りが多い。その他法人は従業員持株会のボーナス資金の買いが中心。個人は伝統の逆張りの売り。銀行は先物で投機的ヘッジ売り。

  • 6月三鬼商事都心5区オフィス 空室率 1.72% 前月比+0.08% 空室率は1994年以降の最低であった5月から少し上昇。それでも低水準。企業は収益が頭打ちで、ボーナスも設備投資も圧縮中。賃料も6月は前年比加速となったがトレンドは減速であり、右肩上がりが続いても角度は少しずつ低下方向と考える。